ご 挨 拶リフロー装置の更なる進化に向けて
エイテックテクトロンは、1984年の創業以来一貫して、電子機器のSMT実装のためのはんだ付けリフロー装置の開発・製造・販売を行ってまいりました。
SMT化当初のリフロー装置は、遠赤外線やVPSによる加熱が主流でしたが、当社は、遠赤外線の低価格・低コストとVPSの均一な加熱性の両者の特長を引き出すことが可能な熱風循環による加熱方式に着目し、リフロー装置の開発と実用化にいち早く取り組み、国内外の多くのお客様からご評価をいただき、現在、主流となりましたエアーリフロー炉の確立に貢献してまいりました。
1990年後半より、電子機器の鉛フリー化への取り組みが活発となり、更なる温度ばらつきを抑えた低ΔT性能、窒素雰囲気のリフロー装置のニーズが高まり、常にお客様が安心してお使いいただけるよう、最高性能のリフロー装置の開発、提案を行ってまいりました。
鉛フリー化対応の設備投資が一巡した2005年以降は、鉛フリーはんだの高融点化に伴って大幅に増大した消費電力(CO2)による地球温暖化対策として、他社に率先した消費電力の低電力化、高断熱化に取り組み、半減化製品をはじめ、全てのリフロー製品を高断熱・低電力仕様のモデルに切り替えを完了しております。
2010年からは、地球の気候変動対策のためのCO2削減、脱石化エネルギーの基幹技術、基幹部品となるパワーデバイスや高信頼性のSMT実装の量産製品に最適となる熱風循環方式のインラインタイプの真空N2ボイドレスリフロー装置を製品化し、現在、国内外の多くのお客様からご評価と導入をいただいて、更なる使い勝手の良い高品位はんだ付けのソリューションの確立に向け取り組んでいます。
N2リフロー装置の長年の課題であった炉内付着のフラックスの基板への落下付着問題を飛躍的に改善する集大成となる新フラックス回収システムの開発を進めてきました。お客様の24時間稼働の量産工場での約半年間の長期間モニター評価の結果、良好な回収性能実績を確認できたため、昨年、新フラックス回収システムを標準装備した高性能N2リフロー装置のモデルRN152シリーズを発売開始しました。好評を頂いたため、今年は真空リフロー装置に展開したモデルRNV162シリーズを発売開始しています。
当社は、これからも地球環境にやさしい”進化したリフロー装置”の開発・実用化」に取り組み続けて、皆様のお役に立てるよう頑張ってまいります。
2017年12月
真空リフロー、N2リフロー、エアーリフロー装置の事ならETCエイテックテクトロン